アメリカのカードローン事情

クレジットカードは1950年にアメリカで初めて登場したと言われています。日本と異なって、アメリカではクレジットカードを発行するのが金融機関で、その半分以上が大手銀行により発行されます。カードローンの支払い方式につきましては、日本ではリボ払いと分割払いがあります。簡単に言えば、リボ払いとは、毎月一定の金額ずつで返済します。分割払いは、何回かにわけて支払います。しかし、アメリカの場合はリボ払いしかありません。その上、一般に利用されるのがミニマムペイメントです。ミニマムペイメントとは、カードローンを利用する場合に、利用のあった月の月末の借金残高に応じて支払う最小金額が決まるリボ払いです。この方式を利用すると、余裕があるときに支払うことが可能ですが、その反面、多くのアメリカ人がリスクを意識せずに、残高を増やす一方です。そして、アメリカでは一人当たり9枚のクレジットカードを持っているそうですが、ほぼミニマムペイメントで支払いますので、かなりの残高が累積されると想像されます。最終的にはサブプライムローン問題で金融危機を招くことになりました。クレジット業界で大きな打撃を受けて、信用を再建するために、金銭感覚を意識しながらカードローンを利用するのが大切だと思います。そして、国も強い覚悟を持って、ローンの申請などに規制をもうけるべきではないでしょうか。